女性のトリコモナス膣炎にはフラジールが良く効く

考える男の人

女性の膣にトリコモナス原虫が感染するとトリコモナス膣炎となる可能性があります。
トリコモナス原虫が膣内に侵入すると、その粘膜に寄生して膣内に存在しているグリコーゲンを消費します。
トリコモナス原虫がグリコーゲンを大量に消費してしまうため、通常膣内に存在している常在菌の活動が抑制されていまい、膣内の環境が変化して炎症を起こすようになります。
これがトリコモナス膣炎が発症するメカニズムです。
そのため、トリコモナス膣炎を治療するためには、このトリコモナス原虫の活動と増殖を抑制することが必要となります。

トリコモナス膣炎は感染者の年齢層が他の性感染症と異なり非常に幅が広く中高年者の感染者も少なくありません。
トリコモナスは主に性行為によって感染しますが、性行為がなくとも感染することがある性病です。
トリコモナス原虫は水分がある環境であれば一定期間生存することができます。

そのため、公衆浴場やプールなどで感染する可能性があります。
ただし、非常に稀であるため過度に心配する必要はありません。代表的な感染経路は性行為です。
予防のためにはコンドームを使用するなどの対策が有効です。

トリコモナス膣炎には特効薬があります。
それがフラジールです。フラジールには内服薬タイプのものと膣錠タイプのものがあります。
トリコモナス膣炎の場合には直接有効成分を作用させることができるのでフラジール膣錠を用いた治療が有効です。

フラジールの主成分がメトロニダゾールです。
メトロニダゾールは、トリコモナス原虫の中で還元されニトロソ化合物に変化し、トリコモナス原虫のDNA合成を阻害します。
さらに、トリコモナス原虫のDNAの二重鎖を切断し機能障害を起こすことで、分裂・増殖を抑制する効果も有しているため、トリコモナス原虫に対して殺虫的に作用する薬です。
一般的な抗生物質とは作用機序が異なっているため、原虫や嫌気性菌によく効果を発揮するという特徴があります。

フラジールの副作用を知っておこう

トリコモナス膣炎の特効薬としてフラジールは非常に効果を示す薬です。
通常、フラジールは10日間服用する薬です。
症状が収まったからと言って自分だけの判断で服用を途中で止めてしまうと、症状が再発する可能性があります。
指示された期間続けて服用することが大切です。少しでも膣内にトリコモナス原虫が残っていると再発の可能性があります。
症状が無くなっても一定期間厳重に様子をみて再発を防がなくてはなりません。

トリコモナス膣炎の特徴的な症状はおりものにあらわれます。
おりものが悪臭を放つようになり、黄緑色の泡立ったものに変化します。また、膣周辺に痒みや灼熱感を感じることもあります。
ただし、トリコモナス膣炎の症状には個人差があり、無症状の場合も少なくないため注意が必要です。

フラジールは安全性も極めて高い薬ですが、極稀に副作用が生じることもあるため注意が必要です。
代表的な副作用は食欲不振、胃の不快感、吐き気などです。
フラジールを大量あるいは長期にわたって服用すると末梢神経障害や中枢神経障害を起こしやすくなります。
そのため、手足の痺れやピリピリ感、ふらつき、呂律が回らない、意識障害といった症状があらわれた場合には副作用である可能性があるため直ちに服用を停止する必要があります。

脳や脊髄に障害がある人には使用することができない場合があるため、そのような場合には医師に相談することが必要です。
また、肝機能障害がある場合、フラジールを服用すると血中濃度が上昇しやすくなるため慎重に用いるようにしなければなりません。

さらに、フラジール膣錠は特に必要な場合を除いて妊娠中はできるだけ使用しないようにします。
特に妊娠初期は避けた方が望ましいと言われているため注意が必要です。フラジールを服用している間は飲酒は禁止です。
薬の影響でアルコールに弱くなり、吐き気や嘔吐、腹痛、頭痛など激しい症状を起こす可能性があります。